小平・村山・大和衛生組合見学の報告

ごみ処理にかかる費用負担について考えさせられた

武蔵野美術大学生による壁画
武蔵野美術大学生による壁画
 東大和市議会議員のごみ処理場見学会に参加しました。午前中は「東京たま広域資源循環組合」で焼却灰のエコセメント化や、不燃物の埋め立て地を見学、午後は小平市にある3市合同のごみ焼却施設を見学でした。(じつかわは都合により午後のみ出席)
 小平市・武蔵村山市・東大和市の3市でこの焼却場に運び込まれるごみは毎日約200トン、焼却しても灰が24トン残ります。焼却灰は最終処分場である東京たま広域資源循環組合に運ばれ、セメントにします。不燃物は毎日300kgほど出て、埋立てています。その他金属など資源物が毎日約6トン、リサイクルされています。
ここで昨年22年度に運び込まれた東大和市からのごみは17809トン、1人約200kgにもなります。ここで処理されるごみは私たちが可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみとして出しているものです。
その他に資源ごみ・有害ごみ・集団回収などで出されるごみ6000トンを合わせて、1年間1人約290kgものごみを出していることになります。
東大和市で21年度ごみ処理にかかったお金は12億5118万円で、市民1人あたり約15000円です。ごみが減ればもちろん費用は少なくなります。また、大量のごみを焼却するには電気もガスも使います。大量のCO2の排出されます。
可燃ごみの約4割は生ごみだそうです。また、昨年度スプレー缶の爆発により施設が壊れ、約2000万円の修理費がかかったそうです。スプレー缶は使いきってから、穴を開けて出すことなど、市民一人一人がきちんとおこなっていれば防げることです。生ごみもたい肥化できればもっとごみの減量はできるでしょう。まだまだ工夫できることはあると思います。
しかし、今回見学してみて一番強く感じたのは、ごみ処理の現状があまり知られていないということです。特に東大和市民は市内に施設がないため、より実感が少ないのではないかと感じました。お金だけ出して、見えないところで処理していることで、現状が見えにくくなっていると感じます。
ごみ処理にかかる費用の負担額を、ごみを出した量によって変えていけば、ごみを出さない工夫も進むと考えられます。そうなると、ごみの有料化ということにもなってきます。東大和市は一般ごみは有料ではありませんので、有料化には根強い反対もあるかと思います。しかし現在は、少ししかごみを出さない人もたくさん出す人も同じようにお金を払っています。税金から出ているので実感がないかも知れませんが、1年間に1人約1万5千  円も払っているのです。「あ〜、ごみが有料になって、また出費が増える…」と感じるか、「うちはごみが少ないのに同じだけごみ処理のお金が取られるのはおかしい…」と感じるのか。有料化には賛否両論あるかと思います。いずれにしても、資源ごみを含め、ごみの問題は市民の皆さんと行政といっしょになって、今後もっと議論していく必要があると考えます。    じつかわ圭子