中小企業大学校東京校を見学して

    東大和市にある中小企業大学校東京校(独立行政法人中小企業基盤整備機構運営)が市内商工会や市との連携を始めました。今年1月には市と災害時協定を結びました。商工会の講演会と賀詞交歓会(新年会)を中小企業大学校内で行ないました。また、毎年11月に市役所前広場で開催している産業祭りを今年は中小企業大学校の敷地内で開催する予定です。

そこで施設について私たちも知りたいと、2月20日に生活クラブ運動グループ地域協議会のメンバーとともに、見学させていただきました。

  東大和市には昭和52年に寮ができ、その後東京校は平成11年に完成しました。毎年、中小企業経営者や管理者対象の講座や中小企業診断士養成の講座などが多数開催されています。そのため施設には、講堂(200人)、約30の教室、パソコン室、図書室、交流室、食堂があります。その他宿泊棟には宿泊室が約300室、7つの談話室、ビジネスコーナー、浴室、シャワー室、アスレチックルーム、バーベキューコーナーなどがある、とてもゆったりとした広々とした施設でした。

ブースオフィス

来年度からは創業支援を行うためのBusiNest(ビジネスト)という事業がはじり、そのために、宿泊棟の約200室を改装し、大小のオフィスや会議室、ブースオフィス(低いパーティションで区切られた共有のオフィス)などを作り、月に6000円からの使用料で、新しい事業を始める方や創業者に貸し出し、相談にものり、必要があれば様々な情報提供なども行うとのこと。学校内の図書館も利用できます。

 

 東大和・生活者ネットワークでも、特に若者や女性の働き方などを提案し、働く場を作る応援をしてきました。これまではコミュニティビジネスやNPOなど、地域貢献、助け合いの視点からの働き方を提案してきました。一方、ビジネストの創業支援はよりビジネスの要素がはっきりとしていますが、操業までのステップは共通したものとしてとらえていけるのではないかと考えます。操業をしたいがいきなりオフィスを構えるには家賃だけでも費用がかかってしまいます。また、適切なアドバイスや情報が得られるという点で、非常に恵まれた環境になっています。使用料は光熱費別途かからず、共有のコピー機や無料WiFiなどの環境も充実しています。24時間使用できる(相談などは職員の勤務時間内)など利点は多いです。

 子ども連れでの使用も可能だが、託児設備などは備わっていない。子連れの方へのサービスも充実させてはどうか、というようなことが私たちの見学中の話題になりました。また、展示コーナーという、それぞれの方の成果物や地域の特産などを展示するコーナーも設けられています。

 ビジネストは現在先行使用ができる期間になっています。興味がある方はぜひ、中小企業大学校のホームページを参考にしてみてください。(じつかわ圭子)