-自転車対策- 建設環境委員会北陸行政視察 その1

1日目<金沢市> 2日目<勝山市> 3日目<富山市> 今年度の所管事務調査は「自転車対策」という関係で、金沢市、富山市での自転車対策と活用などについて話を伺いました。また、近隣市の特徴的な取り組みとして、環境を生かしたまちづくりを行なっている勝山市と富山市の事例をお聞きしました。私としては、自転車対策を視察の主な目的と考えていましたが、先進的な取り組みをしている金沢市や富山市でも、様々苦労を重ねながら実施している様子がうかがえました。一方、まちづくりに関しては、勝山市の「わがまち魅力醸成事業」や富山市の「シティプロモーションとシビックプライド」の取り組みは、「行政でここまでやれるのか」と感動を覚えました。担当の職員の方の力のこもった説明にも熱い想いが伝わってきました。

 自転車については、「はしる」「とめる」「つかう・いかす」「まもる」の4本柱で計画が作られていました。「はしる」走行空間の確保は、路面標示を統一したり、道路管理者が独自につけているところもあり、狭い通りにもつけられ、工夫が凝らされています。しかし、幹線道路や交差点部についてはこれからというところでした。「とめる」駐輪場に関しては、駅前改修に伴い、高架下を有効活用し、市内の様々な所に駐輪場を設けていることが印象的でした。東大和市のように駐輪場があふれかえる様子は見られませんでした。「つかう・いかす」活用では、レンタサイクルや観光地の自転車モデルコースなどを紹介していました。金沢市では主にレンタサイクルは観光者向け、富山市では市民の共同利用として使われていました。両市とも民間事業者に委託をしていました。帰宅後富山の友人からは、冬の間はあまり利用できないとの意見をいただきました。「まもる」ルール順守・マナー啓発については、各地での交通教室を小中学生中心に行なっていました。検定などを取り入れている様子もうかがいましたが、成人を含め広く伝えるには地道に行なうしかないように思いました。

金沢市では、実際に「まちのり」というレンタサイクルを借りて、観光地を巡ってみました。歩くには距離があり、公共交通はバスが多く走っていますが、天候が良ければレンタサイクルはとても便利で快適だと思います。1回200円でパスワードを取得します。30分以内にステーションに停めれば、その日1日200円で乗り放題になります。仕組みがわかればとても便利ですが、初めての土地で、市内20カ所あるステーションを探すのに少し手間がかかりました。                                (じつかわ圭子)