学校飼育動物の行政ヒアリングに行きました

ボランティアの協力ければ飼育動物は生きていけない・・・

学校飼育動物について市内の小学校で動物のお世話をボランティアでおこなってくださっている方から、現在どのように飼われているか、また、今後どうしてほしいかの訴えが以前からあり、昨年12月議会でも市議のかすや久美子が一般質問しました。今回はその後の対応の確認とともに、教育委員会学校教育部長と話をしました。
 主にうさぎについてですが、現状、土日のえさやりがされていなかったり、平日も当番の子どもが来ない日がある、えさ入れや水入れが洗われていないので糞尿が混ざっている、飼育小屋の掃除が行き届かず不衛生、うさぎは気温変化に弱いが飼育小屋内は夏は40℃・冬はマイナスになる、ペレット(固形飼料)ばかりで牧草を食べさせないため歯が伸びすぎて病気になる、病気になっても医者に定期的に連れて行ったり薬を与えたりしていない、うさぎは元来大きな音や人に触られるのが苦手、高いところからおとされて骨折する場合もある…など。うさぎにとっては劣悪なというより虐待に近い環境の中で過ごしているそうです。見るに見かねてボランティアで世話をしているが、手が足りなく、限界を感じているようです。学校現場では飼育するための知識のある先生が少なく、また時間的に手がかけられない状況です。そのような状況で安易に飼ってはうさぎがかわいそうですし、かわいそうな状態を子どもが助けてもらいたくて訴えても先生はなかなか手をかけられない。結局ふれあいや思いやりの心を育てるはずが、弱いものが苦しんでいても大人は助けない、見て見ぬふりをしなさいと教えているようなものです。もし家でうさぎを飼いたいと子どもにせがまれたら、たいていの親なら「きちんと世話ができるのか?最後まで面倒みられるのか?元気な時ばかりではないので病気のときも世話ができるのか?」と念を押すでしょう。学校でも同じことが言えるのではないでしょうか。子どもがきちんと手をかけられないなら、先生(か、他に代わりの大人)が教えなければなりません。それができないようならうさぎを飼うのはやめたほうがよいでしょう。指導要領に動植物とのふれあい授業があり、継続して世話をする大切さを学ばせたり、ふれあうことで生命の大切さを感じたり、時には死の場面にあう経験をさせたりと、理想としては良いことばかりを言っているが、現状多忙な先生にそれができるのでしょうか。ボランティアをされている方は、無理にうさぎを飼わずに育てやすい生き物を飼うか、植物を育てるようにしたり、学校に訪問してくれる出張ふれあい動物園のようなものを活用したり、他の場面で命の大切さを教えることもできるとおっしゃっています。
大変だからやめたほうが良いというだけでなく、市教委にはしっかりと現状を見て判断してほしいと思います。東京都内の自治体で、獣医師会との連携を図り、飼育指導や病気のときの対応を委託契約しているところもたくさんあります。予算や現場の先生方の負担をしっかり把握し、飼育にかかわれるボランティアの確保も含め、東大和にあった対応をお願いしたいです。           じつかわ圭子