食品放射能測定室を見学して

市民も使える食品の放射能測定室を目指して

生活クラブ飯能デリバリーセンター前にて
生活クラブ飯能デリバリーセンター前にて
昨年から要望していた、食品の放射能測定器がようやく、消費者庁から東大和市へ貸与されることになりました。実際に機会が導入されるのは6月以降になるとのこと。それまでに、設置場所や測定方法など細かいことを決めなければなりません。今のところ、市の職員(あるいは臨時職員)が、学校給食食材や保育園の給食食材を測定し、地場野菜なども測定していく、と市は考えているようです。

私たち東大和・生活者ネットワークは、測定器を市民にも使えるようにしていきたいと考えています。たとえば、市民の方が持ち込んだ食品を測定してもらえるようにです。午前中に給食関係、午後は市民のために、という使い方をしている自治体もあるようです。また、測定者も講習を受けた市民が測定をできるように、市民と行政が協働で測定ができるように進めていきたいと考えています。

 5月23日(水)は、市民の方4名、東大和市環境部の職員2名、議員4名で、小金井市の職員の方に話を聞いてきました。小金井市では20年前から放射能測定を市民と行政の協議会を設けて行ってきました。小金井市では、協議会の市民の方が測定を行っています。測定の申込み受付は市で行っています。給食の食材も、市が委託という形で市民測定室で測定しています。6月は実際の測定室のほうへ見学に行く予定です。

 5月25日(金)は、生活クラブ生協の食品放射能検査の見学に行きました。場所は飯能デリバリーセンターの1室です。測定する食材は生産者の方が提供しています。毎日30〜40検体ずつ、昨年9月から測り続けています。実際の測定器を見たり、測定についての説明を担当の方に説明を受けました。

2か所の話を聞いてわかったことは、測定をするのはマニュアルに従って行えばそれほど難しいことではないようです。一方で、測定結果をどのように読み解き、対応していくかが大切だと感じました。基準値を超えたものについての扱い(再検査など)、基準値を超えないが微量に数値が出た場合の対応(測定結果の公表方法)など。そして、どんな食材をどんな頻度で測定していくかなど。

市民の知りたい情報をしっかり得るためにも、測定には市民がかかわり、市と協働で運営できる市民測定室の設立に向けてがんばります。(じつかわ圭子)