災害時の飲料水の備蓄と配給について防災安全課にヒアリングに行きました
昨年の東日本大震災以降、各自治体で防災計画の見直しが進められています。東大和市の状況を防災安全課にうかがいました。その中で、飲料水の確保についてまとめてみました。
飲料水は1人1日3リットル必要と言われています。最低3日分は各家庭で確保するように呼びかけています(給水体制が整うまで)。
また、東日本大震災では地域により、上水道が復旧するまで約1か月かかっています。
市内では大きく5つの方法で水の確保をおこないます。
① 東京都による応急給水所があります。市内の2か所(上北台浄水場、東大和給水所)から、各避難所まで配給されます。配給可能な水量はあわせて31,990㎥、市民の130日分です。
なお、給水所の鍵は休日や夜間でも対応ができるように近隣の都職員が管理しています。
② 「災害対策用指定井戸」は市内に24か所指定されています。飲料に適さない場合は、生活用水として活用します。
③ 避難場所となる各小中学校と公共施設3か所(奈良橋・上北台各センター及び中央公民館)の受水槽。日常でも使用しています。
④ ろ過装置による給水を行います。小中学校のプールの水は飲料水としても利用可能なことから、ろ過装置を20か所(小中学校、市役所車庫棟など)に配備しています。
⑤ 災害時協定により、市内民間企業から飲料水の提供を受けられるようになっています。その他に、乳児用ミネラルウォーターを1.5リットル6,314本(家庭及び保育所の乳児1,353人/日分×7日分)を分散して各備蓄コンテナに保管しています。
都による飲料水が130日分も確保されていますので、これで、ほとんど賄うことができますが、他の方法も準備されています。また、近隣他市に供給することも検討されるとのことです。
飲料水の確保という点からは、十分な対応ができていると思われます。道路の被害状況や、ガソリン不足により車が使えなくなることなども考え、配給がスムーズに進むような対策も大切だと感じました。
(地域防災計画について、9月議会の一般質問でも取り上げます。) じつかわ圭子