東大和市内、市立小学校で食物アレルギー事故が!
9月26日(木)に起きた小学4年生児童の給食による食物アレルギー事故についての検証結果が発表されました。卵アレルギーのある児童が、給食で卵入りの「型抜きチーズ」を食べました。その後のクラブ活動中に、アナフィラキシー症状の疑いが生じたため、学校は児童にエピペンを接種し、病院に救急搬送しました。その後、児童の症状は安定し、当日帰宅しました。
原因は、市の給食課が提供しているアレルギー献立表を作成する際、確認が不十分で、当日のアレルギー献立表に卵が入っているという表示がなかったため、「型抜きチーズ」を食べたとのこと。
市では、昨年の調布市でのアレルギー事故を踏まえ、今年3月にアレルギー対応マニュアルを策定しました。しかし、6月に給食による食物アレルギーで小学1年生の児童が救急搬送されたため、アレルギー対応マニュアルを8月に改定したばかりでした。
今回は、アレルギーへの対応には対処できたものの、それ以前の情報提供のミスによる事故だったことを、市は重く受け止めるべきです。
アレルギー献立の作成およびチェックについては、「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン(財団法人日本学校保健会/平成20年3月当時)」などを参考にしている。給食課としては、今後はこのようなミスが起こらないようにするために、2重チェック体制で行なっていくとのこと。
きめ細かい対応は望むところだが、市内にはアレルギーについて特別に配慮が必要と申請している児童・生徒は80名ほどいます。家庭の協力を得ながら、子ども自身が食べられるものについて学んでいくことが大切だと考えます。その際に、市からの情報提供は生命にかかわることであり、必ず正確な情報でなければなりません。
また、平成29年度稼働開始予定の新給食センターでは、アレルギー対応給食を提供することになっています。児童・生徒の口に入るまでのチェック体制を整えて、決して事故を起こさないようにしなければなりません。
じつかわ圭子