「子どもが心身ともに豊かに育つ権利を守る」ということ
じつかわ圭子の5つの活動テーマを順番に紹介していきます。
●子どもが心身ともに豊かに育つ権利を守る
●福祉の充実
●食の安全を守る
●市民参加のまちづくり
●市民に役立つ議会に変える
今回は「子どもが心身ともに豊かに育つ権利を守る」ということについてです。私自身も東大和市で4人の子どもを育ててきました。当時は今のようにインターネットも使えなかったので、育児書や雑誌などの情報を頼りに子育てをしていました。子どもを産んだからといってすぐに育て方がわかるわけでもなく、当然育児書通りにいかない中で、近所の先輩ママやサークル活動の仲間たちに支えられてきたのだと感謝しています。
市では4月から新しい子育て制度が施行され、保育園の待機児対策、一時保育や子育て広場、子ども家庭支援センターでの相談など子育て支援は充実してきています。しかし、制度や受け入れ先を作るという形を整えるだけではなく、中身の充実が大切だと考えます。場所ではなく、「そこにどのような人がいるか」が大切です。子育てはインターネットや育児書の情報だけでは対応しきれません。子どもはひとり一人個性があるからです。赤ちゃんの時は身近な大人との関係を学び、幼児期には友達や周りの大人との関係の中で社会性を学んでいきます。そのような乳幼児期に豊かな人間関係を築ける場をもてるようにしていきたいと考えます。
報道では子どもの虐待や貧困、いじめ、戸籍のない子どもたちのことなどが伝えられています。国などの調査の割合から行くと、日本の子どもの貧困率は約16.3%といわれていますので、東大和市の中でも計算上では6人に1人が貧困家庭で育っている事になります。しかし、虐待も貧困もなかなか表面化しにくく、対応が十分ではないと私は考えています。子どもの福祉の視点にたち、これまで議会の中で配置を訴えていたスクールソーシャルワーカーについて、ようやく予算化されました。
子どもの頃の経験は人生の基礎となります。東大和で育った子どもたちが成長して振り返った時、「心の支えとなる故郷」になるようなまちづくりをしていきたいと考えます。(じつかわ圭子)