2022年第1回定例議会最終日の予算賛成討論

3月14日(月)が第1回定例議会最終日でした。この日は、市長提出議案9件、陳情9件、委員会提出議案1件、議員提出議案4件の審議がありました。このうち、予算に関する議案について賛成討論を行いました。

今年の予算特別委員会では、

庁舎の電力調達について方針が作成された

外国人学校の付属幼稚園に通う子どもの補助金

スクールソーシャルワーカー複数化

など、これまで訴えてきたことがいくつか盛り込まれた予算となったことが確認できました。

また、街路樹や公園の樹木管理については、今年度から地域環境力活性化事業補助金などを活用して市内の公園や緑地の高木化した木を伐採しています。これまでほとんど手入れせずにきた老木は、倒木の危険やCO2吸収力が低下して吸収の効果も期待できないこと、近隣の住宅からの落ち葉の苦情などの理由から、かなりの本数が切られています。樹木管理については、具体的な計画に基づいて行っているわけではありません。切った後、萌芽更新が期待できるのか、新たに植樹をしていくのか、今後調査していきたいと思います。

予算討論は以下の通りです。↓

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令和4年度一般会計予算、4特別会計及び下水道事業会計予算に対し賛成の立場で討論を行います。
新型コロナウイルスの影響も3年目になり、必要な対応を盛り込んだ予算は、決して十分とは言えないものの、難しい予算編成に取り組んでいただきました。
財政調整基金を約10億7千万円取り崩し、臨時財政対策債を10億円見込み、国民健康保険特別会計では、約2億4600万円にものぼる基金の取り崩しがあっての、厳しい財政運営です。そのような中で、福祉に関する民生費が一般会計の55.8%と、大きな割合を占めることとなりました。令和4年度のあらたな事業として、高齢者見守りぼっくすとほっと支援センターの増設は、市民にとって身近な頼れるところとなることを期待します。また、令和5年度実施設計が始まる7小と9小の統合から続く、学校長寿命化計画にともなう公共施設の複合化は、地域コミュニティーの核となり、まちづくりとして非常に重要になってきます。市の考えを市民と共有し、進めること求めます。また、公民館や市民センターの有料化については、予算書にある通り、進めていただき、今後については複合化と併せて検討することを求めます。

個別事業について申し上げます。
・庁舎の空調設備更新工事により、動力がガスから電気に切り替わることも含め、カーボンニュートラル社会を目指すためには、使用する電気の種類がますます重要になってきます。令和4年度に向けて新たに「電力の調達に係る環境配慮方針」を定めたことを評価します。市民にも市の取組がわかるように公表についても検討していくことを求めます。
・男女共同参画事業においては、令和3年度、少ない予算ながらも「女性のための法律相談」を開始し、ロビー展示の内容は充実した良いものになってきました。今後、庁内全体及び市民へと広げていくことを期待します。
・手話言語条例制定に向けての取組や、子ども・子育て憲章の理念に沿った取り組みとして、東京都こども基本条例に関する理解促進事業に手上げすることなどは、予算書にはありませんでしたが、積極的な取り組みを期待します。
・多様な集団活動の利用者に対する補助金については、対象人数が少なくても、対応いただきました。この補助金については国の制度自体が十分とはいえず、今後、国へも求めていきたいと思います。
・ヒトパピローマウイルスワクチン接種については、「積極的接種勧奨を差し控えている状態」を終了し、接種券の送付を再開してるとのことですが、使用されるワクチンの中身は変わっていません。健康被害が当市では報告されていないとのことですが、全国の副反応被害者の訴えにも耳を傾け、十分な情報提供などの対応を引き続きお願いします。
・街路樹や公園の樹木の伐採については、樹木管理計画を策定し、早急に示していくことを求めます。
・学校教育のGIGAスクールについて、「いつでもだれでも、だれひとり取り残さない」取り組みを進める、といいつつも、介助が必要な児童、生徒への対応は不十分と言わざるを得ません。介助員の支援範囲の見直しなども含め検討を求めます。
・図書館地区館の指定管理については、現在中央館は直営で残していることで、今回の予算編成を始め、市の事情に即した事業展開ができるものと考えます。今後中央館については直営をしっかりと維持すべきです。
以上、細かい点も述べさせていただきましたが、持続可能なまちとなるよう、適切な予算執行を求め、賛成討論とします。