市民の意見を取り入れた川づくりをめざす

空堀川に清流を取り戻す活動に向けて

東大和市の中心を流れている一級河川の空堀川沿いに住み始めて11年。空堀川は市内に降った雨水を一手に引き受けて流れていますが、雨のない時はその名のごとく水の流れが切れてしまうこともあり、市内でも知名度は低い。現在おこなわれている改修工事は1mすすめるのにおよそ200万円もかかります。計画は昭和40年代のもので時間もかかっています。川幅を広げて直線的な川にする計画で両岸と川底をコンクリートで覆ういわゆる三面張りではないものの、自然な景観とは程遠い。又、近年のゲリラ豪雨に備えては、治水を川だけに頼るのではなく、雨水を各戸で浸透させたり貯留槽を作るなどの総合的な治水が必要です。多額のお金と時間をかけての工事なので、よりよい親しめる川になってほしいと、市内の仲間と「空堀川を考える会」で活動をしています。主な活動は公民館祭りや環境市民の集いでの展示・啓蒙活動。年3回の河川清掃。今の課題は改修工事で必要がなくなる今までの川の流れを親水公園のような形で残せるかということ。東京都の工事に市民の意見を反映させるのは容易ではありませんが、アンケートを取り地域の声を集めて、実現に向けて地道に努力を続けています。他にも水質の問題、水量確保の問題など様々な課題があります。次世代の子どもたちへより良い環境を残せるよう、活動していきたいと思います。
                (じつかわ圭子)