平成29年度一般会計予算、及び5特別会計予算に対する討論
平成29年第1回定例議会が3月21日に最終日となり、予算に対し以下のように賛成討論を行いました。
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平成29年度一般会計予算は昨年までに懸案だった総合福祉センターおよび給食センターの建設を終え、伸びを抑えた堅実な予算編成となったことは評価いたします。保育園の待機児童対策には引き続き民間保育園の建て替えにより定員増を図るなど、国の施策にあわせて子育て環境が充実してきたことは、日本一子育てしやすいまちづくりに向け、着実に事業を進めてこられた成果があったものと評価いたします同時にゆとりを持って子育てを楽しめる環境を作り、東大和で生まれ育った子供たちが人生にとって大きな影響を受ける幼少期によりよい環境で育つことを願います。特に生きづらさをかかえたり、家庭の環境により大変な思いを強いられる子供たちに対応するための子ども家庭支援センターやスクールソーシャルワーカーをはじめ子どもたちに寄り添う体制の強化を求めます。
職員人件費ですが、宿日直業務や保育園の調理など、これまで嘱託職員、臨時職員や委託していた業務を正規職員が担うことになったことは評価します。今後とも必要なところに適正な配置に努めるよう、求めます。
コンビニエンスストアの税徴収や住民票など交付に関しては、便利さをうたう陰で多額の税金をかけていることや、どれほどの効果が出ているかはしっかり検証していただきたい。また、個人番号カードについては利用する人としない人の格差が広がり、利益を受ける人は限定的になってしまう恐れがあります。そのため、多方面に活用を広げることは慎重にしていくことを求めます。
図書館管理運営事業に関し、資料を要求させていただきましたが、該当する資料がないということでした。図書館の指定管理者制度導入については、市民の関心も高く、市の教育に対する考えを示す重要な事柄ということの認識は共通のようですので、今後、しっかりと議論をしていただき、市民の意見も丁寧に聞きながら、方向性を決めていくことを求めます。また、その際、予算特別委員会の市長の予算説明の中で「予算編成では、情報公開と説明責任の徹底を図り、市民の理解と信頼を得ることを」基本方針とすると冒頭で述べておられます。施策の形成や課題の対応に当たっては、結論ありきで進めないよう、強く要望します。
その点、特色ある公園づくりに関して、ワークショップを開きながら計画を作っていくことに関しては高く評価いたします。時間がかかり、まとめあげるのにはご苦労もあるかと思いますが、ぜひ、協働のまちづくりをすすめるための良い先例となるようお願いいたします。
介護保険事業特別会計について、29年度よりあらたな地域支援事業が始まりますが、事業者や利用者に丁寧な説明を行ない、一般介護予防事業などと合わせて、重症化させない取組の充実と地域包括ケアシステムの構築に向けて地域で支え合える仕組みづくりを進めていただくよう求めます。
最後に、今回の予算委員会のご答弁で一部「資料要求をなるべくしないように」と受け取られかねない、開かれた議会、開かれた市政とは反する発言があり、非常に残念に思います。今後とも、情報公開と説明責任に努めていただくよう強く求めます。また、市民への理解を求めることと市民の参加を広めることは異なります。さらに、市民一人ひとり声を個別の問題とせず、共通の課題として取り組むよう求め、討論といたします。